2007.11.03
【京都府】
三千院(Map)
近ごろ文章が多くなっていたので(それも調べた解説的なものが多く)、ちょっと写真集みたいなものにしたいと思っていました。
やはり2度目の訪問になると、見るべきポイントも分かっており写真に集中できるので、出来は別にしてもやりたいことは達せられた気がしています。
池に映った木々の葉ですが、これはまだ色づいていません。
池に映る姿にも紅葉の色を見て取れるものはあったのですが、まだ少ないもので具合良く撮れるものはありませんでした。
水って本能を呼び戻す力があるのでしょうか?
この前で中年夫婦が縁側を濡らしながら何やらはしゃいでおり、なかなか移動してくれません。
休日を堪能してリラックスしてしまい、場所を気にしていない様子です。
確かにそんな気分にさせてくれる場なので、気持ちは分かるのですが……
ファインダーをのぞいている時、背後から御仏についてのありがたい説明の声が聞こえてきたのですが、「おぉ、陽が差してるうちに撮らなきゃ!」と、耳も貸さず一心に。
「おかあさんこの場所大好きなの!」の声が聞こえてきました。
本当、もう少し落ち着けたら言うこと無いんですけどね。
──ホント、このロケーションに人混みが写ってないのは奇跡的!
きっとデートで来た頃は、静かでいい雰囲気だったことでしょう。
この場所では、アングルを変えてあれこれ撮ってみてこれがいいと思ったのですが、後で見てみれば「どっかで見たことあるような?」気がしてきました。別に真似ようとしたわけではないのですが。
この「わらべ地蔵」を撮ることがひとつの目的だったのですが、どうも……
昨年はアナログカメラでダメだったけど、今回はデジカメで撮ってやる! と意気込んだのですが、カメラを構えて頭真っ白。
カメラとレンズを変えても、レンズの最大焦点距離が同じ200mmでは撮れる絵は一緒であること、その場に行くまで考えてもいませんでした。
ホント、マヌケ…… 今度買うレンズは300mmで検討します。
写真は別にしても、このお地蔵さんはなごめます。
門を出てから耳に入ったおばちゃんたちの会話。
「素敵なんだけど、もっと落ち着いたところかと思ってた」
「ホント、だって歌にあったじゃない、京都〜大原三千院♪」……
気持ちは分かるが唱わんでええって、おばちゃん!
あなた方が来なければ(わたしも含めて)、それだけ落ち着ける場所になるはずなんですが、観光地のジレンマですね。
いい所だからこそ、もう少し静かであって欲しいと思わずにいられないのでしょう。
実感です……
大原の山里(Map)
とても好きな風景です。
これからの寒い季節を越えて育つ作物なのでしょう、まだ苗木のような葉が並んでいます。
ここがうっすらと雪化粧した頃には、また一段とキレイな絵になるのだと思うのですが、「冬に来てみるか?」の自問に「ここの冬はメッチャ寒いでー」ですもの。
それじゃ、いい写真撮れないんだけどなぁ。
土産屋の店頭に色鮮やかな柿とゆずが交互に並べられていて、とても目を引くディスプレイだと眺めておりました。
そんな店のすぐ裏で「これからが本番ですから」と青い実たちが陽を受けていました。
白いつぶつぶがムシです。蚊柱ではないと思うが虫柱とでも言うのでしょうか?(→そう言うらしいです)
山里の夕方らしい光景に見えたのでそれを撮って、目立つようにモノクロにしてみました。
柿ってもうほとんど食べないんですけどねぇ、この季節の田園風景には欠かせないワンポイントなんですよね。
ここで「にいちゃん、食ってかねぇか」などと誘われたらおよばれするんですけど、そんなうまい話しは……
この写真を撮っていたら通りがかった熟年夫婦の旦那が「おぉ、柿だよ。ほら、いいだろこの写真。バックに青空入れたんだ、日本の秋って感じだろ!」と。
はいはい、きっとこんな絵だったことでしょう。
そう言えば、奥さんの声が聞こえなかった気がします。それってどんな状況だったのかは、想像つきますよね?
この里の好きなところに、歩いていて水音が絶えないことがあげられます。家の軒下の溝からもチョロチョロと聞こえてきますし、平家物語ゆかりの「朧(おぼろ)の清水」などもある水に恵まれた地だからこそ、表現として正しいか分かりませんが「豊かな山里」として、人が集い暮らし続けて集落が整備されてきたのだと思います。
これからの季節、落ち葉を集めたたき火なんか似合うと思いませんか?
やっぱりこの土地、好きだなぁー。
このすぐ目の前に「天然温泉」の看板があり、道路から見える場所には足湯喫茶(カフェって言うの?)があったりします。
うーん、温泉入りたいけど湯冷めしたくないしなぁ。そうか泊にくるのか、京都で一泊ねぇ。
それって、ワンランク上の贅沢というか「風情」ですねよ。
おぉ、それいいなぁ!
寂光院(Map)
右下の門の屋根に生えている苔が立派で、これも撮りたいと思っていました。ここでもアングルを探してウロウロしてましたが、まあ納得してます。
もう少しすると紅葉はキレイになるでしょうが、人出も一段と増えてくるので山里の雰囲気はいかがなるのでしょうか?
現在の京都(ここは山里ですが)の紅葉状況を表している絵です。まだ、一部が色づいているだけで見頃はまだ先と思われます。
人混みはイヤだと言いながらも、今年は一カ所だけチャレンジしてみようと考えるようになってきました。その時はご報告します。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり……」平家物語の巻頭ですが、ここで気になったのは「祇園精舎」の方でした。
調べてみれば、釈迦が説法を行った場所なんだそうで「祗園」の由来もそこからきているそうです(何だよ、また調べちゃったよ)。
P.S.
イメージとしてはこんな感じだったのですが、何か観光ガイドみたいになっちゃったなぁ、という気がしています。
ここに(ライブで)人を写したいとなると、時間がいくらあっても足りないかもしれません。
でも、ひとつのテーマであると考えています。
腰が痛くなるまで歩き回ってしまいましたが、とても楽しゅうございました。
みなさま方も、是非とも!(街中だけが京都ではありません)
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