2008.6.8
【京都府】
京都府立植物園(Map)
雨の予報だったのでのんびりするつもりでしたが、梅雨の晴れ間に誘われてのこのこ散歩に出てきました。
地下鉄の北山駅下車になりますが、駅の上を通っている北山通り沿いには気取ったお店が並んでおり、その手の女性が闊歩(かっぽ)する一画になります。
またチャペルを併設したおしゃれな結婚式場がいくつもあり、この日はそんなお日柄だったのでしょうか、着飾った集団をいくつも目にしました。
そりゃ6月の日曜日ですものね……
特に目的が無いと来てしまうのですが、規模は大きくなくともそこは植物園、季節ごとに見るべきモノがあるので裏切られません──エッ、着飾った女性? オヤジと言われます……
いまどきは菖蒲とアジサイ(アジサイ園はパッとしなかった…)、ハスはもう少しあとになるのでしょうか。
手前のむらさきの花は「アリウム・ギガンテウム」というネギの仲間だそうです。
大木に実がなっており近づいてみると、ヒマラヤスギにマツボックリのようなモノがいくつも枝の上につぼみのように上を向いてついています(右写真)。
スギなのにマツボックリではおかしいわけで「球果(きゅうか)」というのが正式な名称のようです。でも遠くから見ると大木に花が咲いてるように見えるコントラストです。
植物園を出て、賀茂川沿いを下りました。
「鴨川」の名称は、上賀茂神社方面の西側から流れる賀茂川と、大原方面の東側から流れる高野川が、下鴨神社の南に当たる出町柳(でまちやなぎ)付近で合流した下流の名称になります。
土曜に比べると日曜は観光客は少なく、近所の人が散歩やウォーキングする姿が多い気がします。
出町柳(でまちやなぎ)──鴨川合流地点(Map)
この合流地点の河原にはちょっとしたスペースがあって、のんびりするにはいい場所だと思うのですが、いつも京都大学のテントが張られており何かしらのイベント(合コン系)をやっています。
キャンパスが近いので分かる面もあるのですが、京大が何かやるとなるとワッと人が群れるような印象があり、こちらでは京大が人気独占のひとり勝ち(東大+慶應という感じ)なのでは、と思ったりもします。
この合流地点には川を渡れる飛び石があるのでそれを撮ろうと思ったのですが、晩の雨で水かさが増えて水没しているため他の絵を撮り、振り返ったすぐ近くに何かがいて驚いたのが、この写真のサギでした。水音が大きいので全然気付きませんでした。
獲物を狙っているのは分かるのだけれど、逃げないんだよね。と言うか、ここが彼(or 彼女)のテリトリーだったのかも知れません。
京都の人たちは野鳥を静かに見守っているからなのか(餌づけしているのだろうか?)、「お前らには捕まらないよ」の余裕なのか、人を怖がらないおかげで至近距離(5mくらい)から撮ることができました。
10分くらい対面していましたが、そんなしぐさを観察していると飽きることもなく、バードウォッチャーの気持ちが理解できる気がしました。
しかし、そのためには虫よけを常備しておかねば。虫に刺されてもジッとしてないといけませんから……
こちらに来て、河原がある程度の川には当たり前のようにサギ類が見られることに驚きました。エサとなる虫や小魚がいるからでしょうし、少し離れれば田んぼなども結構あります。
この程度の環境が、野鳥が暮らせるギリギリの線かも知れないとも思うのですが、餌づけ等の情報がありましたら教えて下さい。
上は、遅ればせながら先日の「鯖街道」の起点の写真になります。
鯖街道の道すがらどこで目にしたのか忘れましたが、昔、海外の人を通訳しながら京都を案内した人が、鴨川を「river」と訳して「これがriver?」と笑われたことがあったそうです。
「river」は「大河」のような意味で用いられるそうですが、言葉本来の意味はもちろん、文化の違いもあるかと思われるので、現代の日本通の外国の方にどう表現するのがふさわしいか、お聞きしてみたい気がします。
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