2008/02/09

【日和見企画】雪に誘われて

2008.2.9
【京都府】


 前日の予報では雨とのことなので、ゆっくり寝て映画でも行くかと、午後1時頃起きてみれば雪ではあ〜りませんか──雪の日ってグッスリ眠れたりしませんか?
 京都の雪景色も一度くらい撮っておかないとなぁと、そこから思い立ってバタバタと出てきました。1時まで寝ていて、散歩に来られるのだからどれだけ近いか、ということですよね。
 いつも以上に無計画な本日ですから、雪の積もった印象が撮れそうな広い場所にしようと、真っ先に思い浮かんだ京都御所に来ました。
 ですが、開けた場所では降雪が多すぎて何だか真っ白な絵になってしまいました(不掲載)。

 しかしこの歳になって「○○は喜び庭駆け回り」となるとは思いもしませんでした。だって本日は「雪の上を歩くこと(写真を撮るとはそういうこと)」が目的なわけですから、ちょっと自分でも考えられない暴挙だと思えてしまいます。風邪ひくなよー、ホントに(違う意味でビョーキだねこれは)。
 そんな気持ちとは裏腹に、新雪の中を歩き回るのも久しぶりなわけで、結構無邪気に歩いている自分に何だか苦笑いです。


 それにしても降りすぎ! この時間帯が一番盛んに降っていたと思われますが、御所なので防犯センサーが設置してあって、それが降雪で誤動作してしまい盛んに防犯のベルが鳴っておりました。まあ、切るわけにもいかんのでしょうからねぇ。
 傘にもあっと言う間に雪が積もるもんですから、持つ手首が痛くなってきます。右写真のように、下から支えてやらないと老木は折れてしまうような振り方です。
 上写真がひとつの狙いでもありました。前回は桜の咲き始めの頃に来たのですが、ここには梅や桃があることを覚えていたので、何本かは雪の中で花開いているのではないか? との期待に応えてくれました。こんな絵から日本人が感じる季節感とは「春の訪れへの期待感」だと思うのですが、いかがでしょうか? もう少しの辛抱です。


 日本家屋って、雪が絵になる表情をしていますね。蛍光灯の明かりでもとても暖かな光として映ってくれます。こんな寒さの厳しい時に入ったお店で暖かくもてなされたなら、コロッと手なずけられてしまいそうです。












 何だか満開の桜と散った花びらが同時に存在しているようにも見えて、とてもキレイな景色でした(下鴨神社)。














 ここも一つの狙いでした。鴨川は下鴨神社付近で高野川と賀茂川とが合流した下流域の名前なのですが、その上流の高野川を渡る飛び石です。
 川の中に配置された石の上に白く雪が積もっていて、川とのコントラストが際立つだろうと思っていました(思ったより結構遠くて雪中行軍に疲れちゃいました)。
 まさか雪の日にここを渡る人などいないだろうから、無垢な雪が撮れると踏んでいたのですが、スゴイよねこの度胸。百メートルくらい行けば橋はあるのに、滑ったらどうするんだろう? と思ってしまいます。
 でもこのおばちゃん、滑る心配よりわたしに写真を撮られることの方が気になっていたようで、この背後にショッピングセンターがあるのですが、そのベンチで片付けをしていたわたしの方をしきりとにらんでおりました(撮っているの分かってるくせに、フレームに勝手に入ってきたのはそちらやおまへんか?)。
 とは言え、わたしも近所に住んでいたら、渡っているのかも知れませんね……

 本日は「緊急(思いつき)企画」で、雪の写真を撮ることしか考えて無かったので臨時増刊号的なものと言うのか、写真だけです。
 疲れましたが、楽しゅうございました(風が無くて助かりました)。
 風邪をひいていなかったら、明日は計画しているところへ行ってきます。