2007/02/24

明るい「結界」──晴明神社

2007.02.24
 晴明神社(Map)—京都府

 神社の見解によれば「晴明公にお祈りすれば、不思議な霊の利益を受ける事ができ、様々な災いから身を守り、病気や怪我が治る…」のだそうです。
 残された史料から察するところ、当時の活躍ぶりからも「京に晴明あり」とのスーパースターぶりはうかがえます。当時の時代背景(京で不幸な出来事が多発した時節)なのでしょうが、「悪霊退治」のヒーローに祭り上げたい気持ちも分からないではありません。
 また、近ごろの「陰陽師」ブームも、脚色は多少大げさであったとしても歴史的ロマンをかき立ててくれて、「史実再発掘」的な貢献があった印象が強く、非常に好感を持っていました(誰も、そんな昔のことを「誇大表現」などと文句は言わないでしょうから)。
 そんな小道具としての「式神(しきがみ)」(陰陽師の意のままに動く鬼神)だったり、「一条戻橋」(あの世とこの世をつなぐとされる)も、抵抗無く受け入れられました。(下の写真)
 それにしても、いまだに人気が高いことには驚かされました。社務所の看板に「現在、相談受付は3時間待ちです」の張り紙と、その玄関に並んだ下足の数。「陰陽師」とは占い師と考えれば、その人気ぶりにもうなずけます。(女性が多かったし…)
 だからでしょうか、すぐ隣に「陰陽師オリジナルグッズ」のみやげもの店などがあり、とても明るい雰囲気だったのが少しイメージと違いました(陰陽師は、世間を明るくするための存在ですものね)。
 近所の軒先には「 晴明神社」のお札がはられていて「これが結界になっているのかも」と、神社を離れてからその威厳を思い知らされました。
 魔物はきっと「結界」の中には入れません。試してみてはいかがですか?
 わたしは、大丈夫でした。

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