2007.02.03
広隆寺—京都府
国宝第一号 弥勒菩薩半跏思惟像。渡来像であれ(百済伝来)、この像を機に国内の仏教美術が歩み始めたであろうことが理解できるような、素朴で穏やかな気持ちにさせてくれる像である。
「アルカイックスマイル」という言葉を初めて耳にしたのは、中学の社会の授業でした。結構メリハリのしっかりした容姿の女性の先生で男子生徒には人気のある先生が、思いの丈を語るように切々と教科書の写真を指して「この薬指が…」「この右腕が…」と身振り手振りで語っていてことがとても印象的で、この歳まで引きずっておったという次第です。
逢えてよかったと思う反面、また一つ目標が無くなってしまったという寂しさを感じているのって(喜び<喪失感)、もう完全にオヤジ……
館内は照明が暗く、近よれず、撮影禁止なので、この写真の方が雰囲気伝わると思います。
もう一言。聖徳太子建立(603年)ということで、京都最古のお寺だそうです。行ってみれば確かに、京都の中に奈良があるというような「時間の流れの違い(時空の歪み)」を感じさせる場所で、それを体験してみるのも一興かと思います。
2 件のコメント:
「この色気はなんだろう」
やはり私も中学の時、この右手に不思議な魅力を感じました。そして穏やかな表情。決してリアルではないんだけどものすごく豊かな表情を持つ仏様に惹かれてしまうのは、やはりオヤジなのでしょうか。
以前疑問に思ったことで、今回この写真を見て勝手に納得できたことがあります。昔の女性アイドルたちの写真って、結構こんな手の表情をつけてますよね!
このコメント、ハマッてしまいました。
アイドルのブロマイドのポーズ、と言われ思い起こしたのが天地真理でした。
わたしにとっては、それぞれ別次元の存在でしたが、そんな言い訳も、オヤジの証明? ですか……
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