2007/10/07

美味しくも、遠い日本海──舞鶴

2007.10.06
【京都府】

 前回の天橋立の東側にある舞鶴から福井の敦賀まで、日本海沿いをブラブラしてきました。
 この辺りは初めてで、冬になると何かと不便になりそうなので早めに行っておこうと思い立ちました。

 ホフマン窯跡──神崎(Map)

 現在コンクリート工場の敷地内にあるので、どこか進入口はないかと探してみましたが見あたらないので、正面から入ると門は開いているし土曜なので人もおらず、無断で(?)のぞいてきました。
 操業当時ここではレンガが作られていたそうで、後に出てくる赤レンガ倉庫に運ばれていたそうです。
 事前に見ていた写真は少し前のモノのようで、建物もあったり煙突群は全部ツタが絡まっているものでしたが、今では建物も無くシートが被されており老朽化が激しいように見えました。ですが、文化財登録されているそうなので、修復中なのかも知れません。
 ここは由良川の河口付近にあり、水路の利便性だけで選ばれたのではないかという立地で、北近畿タンゴ鉄道という路線が通ってはいるものの、とても不便な場所です。
 河口から5kmくらい橋はありませんし、最初の橋は1車線幅しかなく信号もないので車は譲り合って通っています。
 そして、その下流の道路沿いには「この場所は、由良川氾濫時には冠水することがあります」の看板が立っています。
 んっ? 少し考えて……
 何らかの理由があってこの場所の治水工事ができないことに対する責任の果たし方なのも知れない、とも思いましたがそれでいいのかなぁ?
 確かに日本全国を見渡すと、100%役所の管理下に置かれているはずもなく、探すとこういう管轄外(見捨てられた?)の場所もけっこうあるのかも知れません。
 新たな楽しみを見つけたような気がしています。なんて書いたら、地元の方に怒られそうです……


 海鮮とれとれセンター(Map)

 ここ結構有名処なんですよね? 観光バスも来ています。
 所沢(埼玉)や札幌ナンバーが止まっていました。エッ、札幌? あっちだって美味しいモノあるんじゃないの? とも思いましたが、この少し先に北海道行きフェリーターミナルがあったのでその関係かも知れません。
 ここは市場とスタンド売りと食堂が一堂に会していて、お腹一杯なのに見ているだけでだ液が出てきてしまいます。次回は是非ともここで!
 舞鶴までの道すがらみそラーメンを食べてきました。それがワカメ山盛り、炒めた豚肉タップリでかなりの満足感を得られてのですが、何に驚いたかと言うとワカメの一切れがデカイのよ! お札くらいの大きさがありました。
 これはもう少し何とかしろよと思いながら食べていたのですが「でも、ワカメの味がよく分かる!」と、食後に納得させられいい勉強になりました。
 「ワカメはモリモリ食うべし!」


 吉原(Map)


 映画『ニワトリはハダシだ』に使われたそうなのですがよく覚えていない(観たと思うのだが…)。
 でも、雰囲気のあるいい漁師町であります。


 赤レンガ倉庫街(Map)


 舞鶴市役所に隣接していて、市政記念館などにも使用されています。ここは明治から昭和の時代の映画ロケのメッカのようで、きっと目にしていると思われます。屋内・外観共に残存数が多いだけに、バリエーションも豊富なようです。
 海に面したそんなまとまった土地が市に払い下げられたこと、その隣には自衛隊の艦船が数多く停泊していることからすると、周辺一帯は軍関連の施設だったのだと思われます(次の引揚桟橋近くまで自衛隊関連の施設が連なっています)。きっとその当時は、ソ連(ロシア)、中国を見据えていたのではないでしょうか。
 日本海という場所柄は、ソ連、中国、北朝鮮、韓国と距離はあれども対峙しているわけで、それだけでも島国日本にとっては大変な所なんだと思います。地村さんは小浜(おばま)で拉致されたわけですし。
 瀬戸内海や、太平洋なんかには「ひょっこりひょうたん島」くらいしか流れ着かないだろうと思いますもの……


 引揚桟橋(Map)


 向かう道すがら「岸壁の母」(終戦後、肉親の帰還船を迎えに出るものの願いの叶わぬ母)が当時訪れるには、心細すぎる場所ではなかったかと思う程、町からは離れています。でもきっと母の一念からすれば、そんなことは苦とも思わなかったことでしょうし、願いの叶わなかった方は、二度と訪れたくない場所なのではないかと思われます。
 そんな心の準備をして訪れてみたのですが、その場所は「戦争」「日の丸」から想起される街宣車で騒がしい愛国主義的なセンスと映ってしまい、どうも傍観者の位置から踏み込めませんでした。
 どうにかならんものかと思いつつも、それが愛国主義への傾倒を防いでいるかと思うと奇妙なバランスではあるが、均衡を保てる理由のひとつにも思えてきます。


P.S. ワカメだけではありません。
 宿は小浜の海沿いのホテルです。
 夕食にカニを外されたら怒りますよね。それに、この周辺で変なカニ出していたら続けられませんよね。甘くて美味しゅうございました。
 またこの辺りの山では松茸も採れるんでしょうねぇ、とてもいい香りのお吸い物いただきました。
 そして鯖のへしこ(糠漬け)なかなかの珍味で、酒のつまみにはもってこいという印象です。
 窓を少し開けると、湾奧の静かな波の音が聞こえ、これも久しぶりの印象でとても心地良い風情でした。

P.S.2 『フラガール』
 宿のテレビで観ました。昭和40年代に生きる人々の考え方や挫折感が、時代背景から理解できたのでものすごく切ない気分で観ていました。蒼井優ちゃん2度目の踊りモノ(前回は『花とアリス』のバレエ)でも見せ場を作っていましたけど(バレエの素養があるらしい)、なかなかそういうことってやらせてもらえないと思いますが、どちらも印象に残ります。
 常磐ハワイアンセンターのダンサー、これが日本の「ウーマンリブ」の始まりかもしれませんね。いやぁ、涙と拍手でした!

0 件のコメント: