2008/01/07

ドライブ de 京都
 ──東山、比叡山、嵐山・高雄、琵琶湖

2008.01.04-05
【京都府】

 電車やバスを利用しての散策では「この先は無理だなぁ」と限界を感じる場面が結構あるのですが、そんなうっぷんをを晴らす時がやって来ました。レンタカーでドライブです。これ、楽しみにしてたの!
 主に、京都盆地を囲む山並みを走りました。


 東山ドライブウェイ(Map)


 祗園から八坂神社方面に向かい、右上方向に見える東山山頂に将軍塚があります。
 そこは、桓武天皇が京都に都を築くことを決めた場所とされ(794年:ナクヨウグイズ平安京ね。テストに出るから覚えとくように!)、守護神として八尺(約2.5m)の鎧兜を付けた将軍像(征夷大将軍の坂上田村麻呂との説。これも出るからな!)を埋めた場所とのこと。
 そんな地を守るように、青蓮院門跡 将軍塚大日堂(青蓮院門跡の別院)があります。上写真はそこにある枯山水石庭です。
 山の上の庭園が市中を借景にしてしまうという、上に立つ者の視線が存在するのも京都ならではと思いますが、現在のそれは成金趣味的な景色(ただ町を見下ろすだけ)になってしまった気がします。
 この場所から市中の平安を祈る気持ちは理解できますが、目の前に広がるコンクリートの「白い景色」には、白化した珊瑚のように古都の苦しむ吐息が聞こえるような気がしました……
 開発するなとは申しませんが、例えば住民たちがここから市中を眺めた時に「ここからの景色はきれいやから自慢やね」と、胸が張れるような町作りの機運が高まるような舵取りを自治体がしてくれたら(現に京都市は取り組み始めています)と、部外者は勝手に思ったりします。



 ここも上と同じ場所にある、広い桟敷席のような展望台です。これはきっと「五山送り火」を観賞するための観覧席なんだと思われます。
 ここなら暑い季節でも風は通るし、見晴らしもいいので、気持ちよく暑気払いができそうですが、寺院の敷地内なのでアルコール禁?
 映画『天使の卵』(京都が舞台でしたが内容は…)で見た場所は多分ここかな? わたし的には納得しています。
 見晴らしは最高にいいのですが、碁盤の目ような町並みも判別出来ませんし、ここはきっと夜景なんだと思います。
 と、ここまで書いてから調べてみたら、夜景のデートスポットなんですって。街灯の並ぶ光景などで碁盤の目が浮かび上がるのだそうです。
 函館なんかは、昼もキレイだけれど、夜は格段に素晴らしい! という表現ができるのですが、それは海があるからでしょうか?


 比叡山ドライブウェイ(Map)


 さすが、真夏でも避暑地になる比叡山です。真冬の山頂では小雪が舞っています。
 京都側のケーブルカー、ロープウェイは冬期運休中だし、山頂のトイレは凍結防止対策で水道が止められています。こんな環境だからこそ修行になるのでしょう。本当に寒いですから、とてもこんな所で暮らせません。頭が下がります……

 上写真は山頂から撮った大原方面です。写真はよくないですが、山里の雰囲気が伝わる絵だと思います。いい雰囲気でしょ?
 初めて大原を訪れる前にこの光景を見て「次の週は、大原へ行こう!」と心に決めたのでした。


 先ほどまで晴れていたのですが、冬の京都は(夏も結構あるなぁ)天気の変化が駆け足で訪れます。
 平地が狭く山並みが迫っている上、日本海が近いので冬は北風が支配的で、北(日本海)と南(太平洋)の空気(冷と温)がせめぎ合う地域なので、局地的な気象現象も多いと思われます。そんな気候的側面からは、遷都の選択は正しいとは言えないのかも知れません。
 風水にはそういった項目ってあったのだろうか? でも以前の都があった奈良は、京都の冬よりも寒そうです……


 嵐山・高雄パークウェイ(Map)

 先日の奧嵯峨 鳥居本(とりいもと)付近から山を駆け上がっていきます。
 上写真は市街とは山の反対側の、保津川と高雄方面からの清滝川の合流付近になります。橋は嵯峨野線が嵐山のトンネルから出た最初の鉄橋になります。
 通行量も少なく結構静寂に包まれている場所だからか声の元が大きいのか、川の方から声が聞こえてきます。保津川下りの船がいくつも見えました。
 真冬でも暖をとりながら「雪見川下り」をしているそうですから、正月の営業くらいで驚くものではないようです。
 でも、それって粋なのかなぁ? とてもそんな元気は無くなってきました……
 山頂遊園に、ラジコンカーサーキットがあります。結構マニアが集まっていて、盛んにチューニングしています(可愛い音)。他でもそんな場所を見かけましたから、京都は盛んなのかなぁ?


 平岡八幡宮(Map)

 ここは、市街から高雄へ向かうバスから見かけて、寄ってみたいと思っていました。
 鳥居からの長い参道まではねつきの音が響いてきます。「境内でやるなんて情緒あるなぁ」と歩いてましたが、道具は神社側から貸し出されたものでした。
 子どもは喜んでやりますし、大人も珍しがって結構遊んでいます。羽の音って静かな境内だと響き渡って、正月らしさを感じさせてくれます。とても和めたひとときです。


 高山寺(Map)

 わたしも一昨年(もうそうなるんだぁ!?)行って状況を理解しているのですが、どうしてもこの地域を「高雄」と呼んでしまいます。
 この付近には、それぞれの山号をもつ神護寺「高雄」、西明寺「槙尾(まきのお)」、高山寺「栂尾(とがのお)」があり、地名・バス停名にもなっていて、正しくは区別が必要になります。
 その中でもここ高山寺が好きで、機会があれば寄りたい場所のひとつです。
 右写真は参道の石畳ですが、ここからお目当ての「石水院」までは目と鼻の先なのですが、なかなかたどり着けません。あちこちに引っ掛かってカメラを構えてみちくさしているからです。いい絵なんて撮れなかったくせに……
 調べてみたら(別にどうでもいいことなんですが)、「きょ〜と〜 お〜はら さんぜんい〜ん♪」の『女ひとり』という曲の2番の歌詞が「京都 栂尾 高山寺」なんですって、知りませんでした……(ちなみに、3番は「京都 嵐山(らんざん) 大覚寺」です)覚えてた人います?

 やっとたどり着いた国宝「石水院」を今回も独り占めだ! と思ったのですが、数としては多くないのですがパラパラ五月雨式に人が入ってきます。それでも堪能できましたし、そんな中途半端な状況を遊びたくなり、スキを見て下写真も撮りましたから満足です。
 2度の訪問から把握できましたが、ここはそれほど人気は高くないようです(紅葉の時期は例外らしい)。
 ちょっと遠いですが、こんなに素晴らしいところに来ないのは実にもったいない。ここを見なきゃ京都を見たと言えない、というような場所ではありませんし、市街からは一本道なのでシーズンは道が渋滞しそうな場所ではありますが、市内はもう回ったという方は是非!



 門前のお茶屋さんの座敷から清滝川を眺め「すきやきうどん」(京都も甘いけどまだ控えめです。大阪のは甘くて食えたもんじゃない!)をハフハフしながら「今年の正月(1月5日)は、高山寺でうどんかぁ〜」(昨年は四国の丸亀)「来年は何してるんだろう」と、しみじみ鼻水をすすっていました……


 琵琶湖大橋(Map)


 通ってみたかったのですが「何でこんな立派なのが必要? マラソンランナー大変じゃない!(あそこを走るだけでも大変なのに、向かい風だったらどうなるの?)」なんて感想はないですよね。
 でも湖ですよ。確かに日本一大きいかも知れませんが、大きな船なんて観光船くらいしか通らないんですから。
 と、ここまで書いてようやく「観光のためか」と気付きました。
 うむ、一見の価値あり(ただし1回だけ義理でね)。もう無料の生活道路ですし。


 浮御堂(うきみどう)(Map)


 湖の船の交通安全を祈願して建てられた、湖上に浮かぶお堂。
 そのたたずまいに引かれて「ここは是非!」と思っていたのですが、コンクリートの脚柱にどうも興ざめです。せめて木目の化粧くらいすればいいのに、なんて助言にもなっていません。
 ですが、湖岸の境内にある松の木はとても立派で(何本もあります)、芭蕉が「ここで一句」という気分になったのも理解できます。
 この付近には古い町並みも残されているようなので、またゆっくり歩いてみたいと思います。

 下写真は(右側は比叡山)琵琶湖東岸の「さざなみ街道」からのものです。
 とっても気持ちいいドライブコースなので次回は全行程を走り抜けてみたいと思います。


 今回のように、普段歩いている場所を車で走ってそのつながりを確認したり、徒歩や公共交通機関では行きにくい場所への手段として車で走りたくなる欲求もあるし、それなりの満足・達成感が得られることも確かなのですが「やはり京都は徒歩が基本である」ということを強く感じた2日間でした。
 楽しかったんですけどね!

 P.S. Mapの上の方に桟敷ヶ岳という山がありますが、あの辺りを越えて大原へ向かおうとしたら「チェーン必要」の電光掲示板。ルートを変えて貴船へ向かったら、もうヒヤヒヤもんの雪とシャーベット道。何とかクリアしましたが、冬の京都の山道は車で行かない方がいい、という教訓をお伝えしておきます。

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