2007/03/10

「八つ橋」→「門跡寺院」→「役行者」
 ──聖護院門跡

2007.03.10
 聖護院門跡(Map)—京都府

 京都を歩くようになって「聖護院(しょうごいん)」の字面を目にするたびに、懐かしさを覚え「行かなきゃな」と思っていました。
 今ではもう口にしたいとも思いませんが(甘味はゴメンナサイ)、小・中学生時代に出会った「生八つ橋」のニッキ(?)の効いた甘味菓子が驚きで、その包装紙の文字「聖護院」が今でもとても印象的に残っています。
 中学の修学旅行では「生ものですからお土産に買わないように」の指導で、買えなかったような気も…… ちょっと定かではないのですがどちらにせよ、そのころ新興の「おたべ」(生八つ橋の商品名)は偽物だ! なんて思っていたことが思い出されます。
 今では考えられない、遠い日の「甘い」思い出です。
 そんな聖護院が「門跡寺院」(皇族関係者の住まいにだったりした特別な待遇を受けられるお寺)であるとは知りませんでした。昔この付近には、広大な森が広がっていたそうです。
 「ならば、庭もさぞかし!」と思いきや、文化財的には重要視されていながらも非公開とのことで、肩すかしでした(そんなこと調べてから行けよ!)。
 また「役行者(えんのぎょうじゃ)」(山伏の先駆者)縁の修験道総本山であるなどとは、まったくもって知りませんでした。
 ですがここで、乏しい知見ながらも、奈良県吉野山の金峰山(修験道の山岳修行の門のようなお寺で、そこで役行者の名を知った)とのつながりを知ったということに「知的空間の広がり」を自覚し、それだけで心が豊かになったような気がして(単純!)とてもうれしい気分でおりました。
 そんなレベルの感想では「無知なヤツが」と片付けられてしまいそうです。
 でも何と言われようが「着実に自分の世界は広がっている」のだ。そのために、未踏の場所を歩いて回るのだ。
 そう思いたい自分がいるのも確かです。

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