2007.01.27
地蔵院(竹の寺)—京都府
人けのない門脇の小屋におばあさんがひっそりと、でもしっかりと拝観の受付をしていて「ここだけでも一つの空間を作り上げている」(松尾大社の受付けのじいさんは、グッスリ寝ておった)と、期待が高まります。
独り占めという絶好の条件だからでしょう、方丈の畳にペッタリ座り込み庭を眺め「雑念が消え、世間から切り離されたと思えるこの空間で、日々のうつろいと四季を感じるだけの生活をしたならば、どれほどの時間を過ごせるだろうか?」などと思いをめぐらせることができました。
「おぉ、もうこんな時間か」と、年老いてどうにも鈍い動きで手洗いに立つ自分の姿を想像しておりました。
玄関脇にとてもくすんだ姿見があり、ぼんやりとしか見えない自分の姿を見て「鏡にはこういう演出もできるのか」と、瞑想からの帰り道をうながされた気がしました。
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